永遠の0 朗読

本作は当初持ち込んだ出版社に断られますが. 本当なら「臆病者」宮部が立派に戦って死ぬ感動的なシーンなのでしょうが、私はぜんぜん感動しませんでした。. 「生きて、必ず生きて帰る。妻のそばへ、娘の元へ」涙を流さずにはいられない、男の絆、家族の絆。 「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、1つの謎が浮かんでくる――。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。 「俺は絶対に特攻に志願しない。妻に生きて帰ると約束したからだ」「真珠湾に参加するとわかっていたら、結婚はしませんでした」「零戦はかつて無敵の戦士でしたが、今や――老兵です」「私には妻がいます。妻のために死にたくないのです」「私は帝国海軍の恥さらしですね」. 永遠のゼロ 読書感想文 5枚. そして疑問点についても自分なりに考察してみるのも良いでしょう。. スナイパーに暗殺されかけた大統領が、「あんなに遠くから、よく狙ってきたな」と感心するでしょうか。.

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永遠のゼロ 読書感想文

・こいつらには家族がいないのか、友人や恋人はいないのか、死んで悲しむ人はいないのか. なぜ拒否できないのか?それは上官から暴力や更なる過酷な戦地に左遷され犬死する…ならば特攻で華々しく命を散らす方が良いと思えたのかもしれません。. 当時の日本軍がかなり追い詰められていたことの表れなのだが、特攻を命じた上層部は戦地には行かずに、敵艦まで飛ぶためだけのにわか仕込みの若い兵隊を育成して、命を切り捨てていくところは、机上で戦争をしていたのだなと感じた。現在の日本の政治もうわべだけを見て、実態も理解せずに机上で物事を決めているように感じているので、戦前から何も変わっていないのではないかと思わざるをえない。今話題になっている安保法案改正も同じように感じるが、自分の子どもたちの世代にも大きく関わってくる。. 宮部は空母特攻を失敗したが、その勇敢さから、米軍に手あつく葬られた。. 永井は終戦後2度、妻や息子との何気ない幸せを感じた時に久蔵や亡くなった大勢の男たちを思い涙が止まらなくなったという。. ありきたりな感想だが、戦争はするべきではないと感じた。他の戦争を題材とした小説はあまり読まないので詳しくはないが、読後はこれまでの特攻隊のイメージが一転した。特攻の最中に信号を送り続けながら突撃するということや、不時着も許されず、特攻後に生きていた場合に帰還してよいかという質問にも、戻ってはならないと答えていることなど、今まで知らなかったことが多く語られていた。. そこで久蔵は仲間の無念、思いを受け継ぐことになる。私にはその無念、思いを受け継いだ苦しみというものは分からない。しかし久蔵はそれを一人で抱え込んだまま生活をするのが苦しかったのだと思う。そして耐え切れなくなったのだと。生きることに執念を燃やしていた久蔵であっても戦争はそれを打ち砕く。戦争で得られるものは何も無い。つくづくそう感じさせられたである。ここで戦争を繰り返しても得られるものは永遠に無い。つまり永遠のゼロ。そう捉えることができるのではないだろうか。. 育ててくれた両親、連れ添った伴侶、かわいい我が子のことを残して戦争のために死ぬことを本当に喜ばしく思うものなのでしょうか。自分が参戦することで戦争の力となり、日本が勝てば自分の大切な人たちは有意義な生活ができます。そのために頑張るというのはわかります。. 久蔵は「素晴らしい教官で多くの予備学生から慕われていた」と言う。. との言葉を思い出し撃墜された後、泳いでグアムに逃げ切り助かった。. 永遠の0 朗読. 永井清孝は当時はまわりの評判から久蔵を「ちょっと変わった臆病な人」と思っていましたが、それは「その時はわからなかったから」というモノでした。終戦後、家族との何気ない幸せにやっと久蔵が言いたかった「男が守るべきモノ」や「家族の重み」を味わい、死んでいった戦友たちへの想いに号泣するのです。. ノンフィクションライターを目指す、健太郎の姉。新聞社の終戦記念プロジェクトに携わって、戦死した祖父について調べることになります。. 現代のいじめやうつ病など孤独感は心を先に殺された状態なのかもしれませんが.

時代の背景の事象だけは何となく学び、何となく覚えている程度だったがこの本を読んで戦争の背景には色々な思いが詰め込まれているということを知った。そして一番は戦争で亡くなった祖父の心情の変化だろう。あらすじでは書いていないが健太郎と慶子が調べていくうちに次第に祖父の実態が明らかになっていく。. 久蔵は子供の頃、碁を習っていて専門棋士になりたかったが父が相場で失敗して自殺し. 「それは私たちの世代では、愛しているという言葉と同じでしょう」. その為入院した賢一郎にお礼に松乃が手直しした外套をくれた久蔵。.

永遠の0読書感想文

私はこのエピローグを読んで「どこかおかしい」と思いました。. 訓練生には「この戦争が終われば皆さんは必ず必要にある人たちです」. 『永遠の0』の現代日本では誤解されているのです。引用した新聞社の記者の言葉がそのあらわれです。. 誇りというのは宮部のように「銃弾を一発も使わなかった」などの、人を生かしたことに対して持つべきです(軍人であるという立場上、彼はそのことを隠していましたが)。. ●教科書で習う歴史って、年号と戦争名を覚えるくらいで、あまりピンとこなかったが、本書はとても身近でわかりやすかった。. 祖父・大石賢一郎は祖母・松乃から止められていたが、子供たちにいつか話すつもりで手紙にも書き残してあると言った。. 宮部 久蔵~健太郎と慶子の実の祖父で、清子の父親。特攻により死亡26歳。. ふつう自分の命を狙ってきたものに対しては、人は敬意を抱かないと思うからです。.

戦争について考えるときには、このことを常に頭に置いておくべきだと私は思いました。. 8月半ば伊崎源次郎の葬儀で会った孫・誠一は真面目な姿に変貌し、健太郎も司法試験再受験の気力を取り戻し、姉は高山のプロポーズをまだ迷っていた。2人は景浦は久蔵に憧れていたであろうと話し、最後に久蔵が飛び立った鹿屋基地の通信員だった大西保彦に会いに行った。. 両親を亡くし、15歳から海兵団に入団。戦闘機の高い操縦技術を持ちながら、命を重んじた戦い方のため周りからは「臆病者」と揶揄されました。教官としては非常に厳しく、暴力を振るうことはなかったにしろ、学生から反発を受けます。終戦の数日前、特別攻撃隊として出撃し、26歳で帰らぬ人となります。. 2013年12月には販売部数300万部を突破した. 特に「当時15歳から海軍に入隊し19、20歳くらいで前線に出た」と思うと. ですが、それは正義を貫くためではなくワガママの要素が強い「納得できないものに従いたくない」強固な反骨精神のあらわれです。. 谷川は特攻に出ることなく終戦をむかえたが、国に帰ると戦犯扱いされ妻と苦労を重ね財を築くことが出来た。. 戦後70年以上たち、戦争で命を落とした兵士たちが最も悲しんでいる事は. ・今日の自由な空気で育った人には理解出来ないでしょう。いや現代でも、果たして会社や組織の中で、自分の首をかけて上司や上役に堂々と「NO」が言える人たちがどれほどいるのでしょうか。…彼らを志願させたのはもしかしたら上官ではなく私たちだったのかもしれません。. 『永遠の0』|本のあらすじ・感想・レビュー. 山でクマに襲われた人は、そのクマを憎まずにいられるでしょうか。. できることならば自分だけは助かりたい。そんな気持ちはおそらく誰にでもあったでしょう。それを表に出すことなく、死ぬことを名誉と言いながら不本意に命を落とすのが、戦争であるのです。永遠の0の主人公である宮部久蔵は、戦争部隊の中では蔑まれた存在でした。.

永遠のゼロ 読書感想文 高校生

「愛している、とは言いません…彼は、妻のために死にたくない、と言ったのです」. 「本を読んでわかった事学んだこと変わったとこ」. 本を読むのは好きだが、戦争を題材にした小説を手に取ることはあまりなかった。しかし、かなり売れているようだったので、どんなものかと軽い気持ちで読み始めた。読み始めるとどんどんのめり込んでいき、先が気になってあっという間に読み終えてしまい、さらにすぐに2周目に突入していた。10代の若い兵隊たちが特攻隊として、死ぬことを命じられて、逆らうことも許されず、様々な葛藤をしまいながら、敵機に突入していく姿を想像すると、まだまだ小さいが子を持つ親としてはいたたまれない気持ちになった。. そして「ゼロ」には違う意味もあります。. 親友の高橋は久蔵を尊敬すると言い「俺たちは弱虫だな」と言い特攻で飛び立った。. 「あの頃、私たち搭乗員たちは非日常の世界…死と隣り合わせの世界…死を恐れる感覚では生きていけない世界を生きていました。それなのに彼だけ日常の世界を生きていた…」と伊藤は久蔵を不思議がっていた。. ・「日本は戦後素晴らしい復興を遂げました。…それは生きること。働くこと、そして家族を養うことの喜びに溢れた男たちがいたからこそ屋と思います。ほんで、この幸せは、宮部さんのような男たちが尊い血を流したからやと思います」. 『永遠の0』の読書感想文を上手に書くコツ!物語の内容の復習も! | (ココイロ). 賢一郎は松乃の死の間際に久蔵の姿を見たと言い、幸せな一生だったと言った。. 約束のホテルに姉が高山を連れてきてしまった。. しかも切腹しようとすると久蔵は恐ろしい形相で「無駄死にするな」と言い、俺の命は奴に握られたと思って腹を切るのをやめた。. 藤木 秀一~祖父・賢一郎の弁護士事務所でアルバイトをしていた元司法受験生。. ・零戦は魔法のような戦闘機だったのです。堀越二郎と曽根嘉年という情熱に燃える2人の若い設計者の血のにじむような努力がこれを可能にしたと言われています。. 伊崎源次郎は癌で余命わずかだが、グレ気味の孫にも聞かせたいと2人は病床を訪れた。.

・久蔵の評判が話を聞く人によって違うのはなぜか?. 今の祖父・賢一郎から「自分は2人の実の祖父ではなく第二次世界大戦後、祖母と再婚した」という事実を知り、実の父の素性を知らない母と姉のキャリアップの為に調べ初めはじめます。. 「自分が生きているのは宮部さんのおかげ」と言った。. 我々は自覚しなければいけないのです。この平和は多くの犠牲と努力の上に成り立っている奇跡なのだと。.

永遠の0 朗読

何者にも流されない強い自立した姿勢を持たなければならない。. 今の祖父、賢一郎は祖母の再婚相手で自分たちのルーツである実の祖父(父)の素性を知らない母の為、姉のキャリアップの為に引き受けることになった。厚生労働省や戦友会の調べで祖父の名は宮部久蔵であり、終戦間際に特攻で戦死した海軍航空兵だと判明。存命の関係者9人を訪ね歩くことになった。. 永遠の0読書感想文. 自分自身も彼らの個性も家庭生活から培われるように思います。. 私たちはふつう、生きている人間に会っているときですら、相手の心や考えを完全に知ることができません。ましてやそれが数十年前の、戦争をしていた時代の人ならなおさらです。. 砂漠で水がないために生死をさまよった人が、「砂漠ってすごいな」と思うでしょうか。. その疑問を払拭するために二人は調査のため、各地を回ることになったのだった。ここまでがあらすじだ。本を読み終えて私がが理解したのは戦争の背景とその儚さである。今まで第二次世界大戦や太平洋戦争などという言葉をただの言葉として記憶していた。. 久蔵の学生への姿勢に心から尊敬し、敵機に狙われた久蔵を危機を救ったのが賢一郎だった。.

爆弾をのせて機体ごとぶつかろうとしたのです。. 出撃時、久蔵がきょろきょろし落ち着かない様子を臆病者か恐ろしく慎重なタチと思ったが、直後に奇襲を撃退し命を救われた。. 谷川正夫は「非常に勇敢な恐れを知らない戦闘機乗り」で. この物語はどこまでがフィクションなのでしょうか?. 思い出した幼なじみとわずか7日の帰省時に結婚したのだ。.

永遠のゼロ 読書感想文 5枚

永井 清孝~元海軍整備兵→郵便局員→農家. ・「…身内以外の80過ぎの老人は、僕にとって別人種に近いよ」「向こうもそう思ってるかもね」. 健太郎は長谷川の話で調査に腰が引け、祖父・賢一郎に「ぼくのガッツがないのは祖父の血」というと少し叱られた。母は祖父が健太郎と同じ26歳だったと言い、父・久蔵がどんな青年だったのか知りたいと改めて頼まれる。. 大石 賢一郎~特攻隊員→国鉄職員→弁護士. もしこの小説が苦労して取材した結果の「現実に限りなく近い」ものだったとしても、「過去実際にあったこと」に忠実な物語だったとしても、将来また『永遠の0』のような世界が訪れるようなことはあってはならないと思います。.

そして私なりに考えて出した答えがこうだ。祖父では現実味に欠けるので物語中の「宮部久蔵」の名前を借りて書くことにする。久蔵は何よりも家族と自分の命を大切にしていた。ただ戦争という佳境に立たされ仲間の死、戦争で亡くなっていく人々の死をたくさん目の当たりにしただろう。. たぶんエピローグでの米軍の言い分は「手厚く葬るのは、誇りを持って戦っている軍人同士だから」でしょうが、私が思うに、人を殺すという誇りは、それを持っていること自体を恥ずかしく思うべきです。. 「お前は臆病者の血なんか流れていない」. 久蔵は背の高い上官で丁寧な言葉使いや態度から育ちが良いのか、馬鹿のどちらかだと思った。. ●幾多の戦場より帰還を果たした凄腕パイロット宮部久蔵。妻子のため生に執着していた彼が最後に選んだ路は、未来へのチケットを若者に渡すことだった。.

永遠の0 考察

ラバウルにいた頃は孫の誠一と同じ19歳だった。. 最も悲惨な特攻・神雷部隊の直掩で1人帰還した久蔵が一升瓶をかかえ飲みながら「ほぼ無駄死にしかない」と泣き「一機も守れず教え子が敬礼しながら墜ちて行った」「俺の命は彼らの犠牲の上にある」とそこから心が苛まれた様子だった。. 戦争を顧みないことよりも、現代人が命への執着が薄くなったことではないでしょうか?. 「俺は絶対に特攻に志願しない。妻に生きて帰ると約束したからだ」. 久蔵を「海軍一の臆病者」と語る。左腕を失っている。. 証人たちの言葉で印象に残ったエピソードが2つあります。. ・愛する者のために死ぬという気持が、普通の男をあそこまで強くするというのか―. ・「墜とされてもまた戦場に復帰できるということは、失敗を教訓に出来るという事だ」. 日本軍敗色濃厚ななか、生への執着を臆面もなく口にし、仲間から「卑怯者」とさげすまれたゼロ戦パイロットがいた……。. 景浦介山は「奴は死ぬ運命だった」「生きる望みを自らたち切ったのだ」と言った。. だが腕のいい久蔵がなぜ不時着しなかったのか?疑問だと言った。.

整備に対しても神経質だったが「永井さんが整備してくれると安心です」と言われ人間としては好きだったと言う。. 男が命懸けの覚悟を決めて戦う戦場なのに「妻子のために死ねない」という姿勢を許しがたく思う気持。.
Sun, 19 May 2024 03:33:17 +0000